読書尚友

A reading room in Nagoya

49 小倉栄一郎「金持商人一代記」

f:id:Balance1950:20211028081214j:plain

言叢社 昭和59年 表紙絵 著者

生活の楽しみ 今日は近江商人

豪商中井源左衛門良祐の一代記。孤児が一代で30万両の金持商人に。

f:id:Balance1950:20211028081959j:plain

目次

f:id:Balance1950:20211028082019j:plain

行商→店持ち→関東に拠点→首都

f:id:Balance1950:20211028082301j:plain

実証的で克明な記述

f:id:Balance1950:20211028082410j:plain

筋が見えてくるという

f:id:Balance1950:20211028082516j:plain

近江商人研究の教授の著作

若いころは苦労して、友人を大切にし、結婚(わりと晩婚、年齢差あり)で地盤を固め、全国展開しつつ、首都で死闘を生き抜く。人柄実直、頭脳明晰、フレンドリー。

日野の街を歩いてみると 豪邸が並び 親戚、町ぐるみで商売に励んだのが伝わってきました。商店街は軒並シャッターをおろし 一軒だけ衣類の店が開いていたか・・ 完全に衰退。しかしみじめな崩落過程ではなく、屋敷は堂々たる木が使ってあり京都の町屋より風格あり。

お金については、この本も参考になりますが、小倉氏の別の著書、帳簿のつけ方を学ぶ必要がありそうです。

渋沢栄一がもてはやされる今日このごろですが、私は小林一三阪急電鉄、デパート、郊外遊園地 が好きです。さらにこの中井源左衛門。