ヴィクトール・ユゴー「レ・ミゼラーブル」石川 湧訳 角川文庫 昭和36年
表情 私にとって印象的な表情とは「カラマーゾフの兄弟」のイワンと紅茶を飲むアリョーシャの表情。「罪と罰」ネフリュードフに別れを告げるカチューシャの表情。そして、「銀の食器がなければ木の食器でいい」と言う時の「レ・ミゼラーブル」冒頭の三リエル司教の表情。それ以上にパリの街を行くガバローシュの表情。ガバローシュとは「レ・ミゼラーブル」第4部第6編に出てくる浮浪少年。「レ・ミゼラーブル」は直訳「みじめな人々」ジャン・ヴァルジャンだけでなく、没落貴族の三リエル、浮浪少年ガバローシュなどの群像が主人公。ガバローシュとは
この節 冒頭 パリの春にはよく、身を刺すような北風の吹くことがある。 ではじまり、困窮するふたりの孤児を少年ガバローシュが仲間にして連れ歩く。女乞食に自分の首にかけたショールを投げてやり、パン屋へ。3人とも腹ペコ。盗むつもりか・・・銅貨を持っていた! など 執筆当時のフランス人雑誌読者のように楽しめる。
このページを読むのは50年ぶり。大学生だった。小学生で読んだ「ああ無情」ジャン・バルジャン物語とはちがうので驚いた。
表情について
表情がクルクル変わる マンガのあさりちゃん。
大人の基礎英語の坂下千里子さん。
ただ 番組が変わり ニュース番組の千里子さんは表情が硬い。
「何でも鑑定団」の茜ちゃんもいい表情だが 経済番組では固い表情。
表情は 微細な状況変化 ほかの人の表情との対比に化学反応。写真にはとれない内面の心が表象。
やはり狙うべきは ひとつ下の層の心の在り方探求 文学 かな。