昨日の歳時記は5冊の大型本で至れり尽くせりで結構であるが。しかし、句会とか、初心者とも言えない私が句を作る時に役立つのは なぜか小型のこの歳時記である。
どうして追い詰められた状況で役立つのか。編者は豪華本もポケット版も同じ水原秋櫻子という方。
そもそも編集方針が初学者向け。
具体的項目で比較してみよう。
烏瓜。からすうり。なぜ烏瓜か。気になる言葉、というのは、今年の歌会始め、眞子様の和歌。
烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に
「小室圭さんとの結婚問題に揺れる秋篠宮家の長女・眞子さまが詠まれた 烏瓜(からすうり)の歌は、ご結婚への強い思いが感じられる。烏瓜は夏に白い花を咲かせ、秋には鮮やかな朱色の果実をつけることが特徴です。秋が深まり烏瓜の実が成熟する頃に、私の恋も成就する……そんな眞子さまの願いが込められているように感じます」(宮内庁関係者)
女らにかけこみ寺のからすうり 青木綾子
つきあたる森の暗闇からすうり 斎藤道子
なぜかこの小冊子 ピッタリのことがでてくる。
黒猫がゐる高窓のからす瓜 石原八束
をどりつつたぐられて来る烏瓜 下村梅子
烏瓜すがるすべなく曳かれけり 山口青邨
からすうりを擬人化表現とすると、黒猫は小室さんのおかあさんか。
眞子さんを詠んだ美智子妃の和歌
春の光溢るる野辺柔らかき草生の上にみどり児を置く
それが先日の結婚発表記者会見 すがるすべもなく追い詰められた表情 残念なことである。