読書尚友

A reading room in Nagoya

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Oxford English Dictionary 1928

昨日の眞子プリンセスの歌会始カラスウリの和歌 やはり宮内庁の和歌に素養のある女官が烏瓜という言葉の使用を止めてさしあげるべきであった。カラスウリ、自然科学者 寺田虎彦のからすうりについての随筆、青空文庫にあり、ネットで簡単に読めるが、最悪のイメージの植物である。数種の季寄せを見ても良い印象の使われ方をしていない言葉である。
どんな言葉か、今の人は電子辞書をサッサと見て、であろうが、キーワードぐらいは大事に。カラスウリ 英語では「蛇のひょうたん」キリスト教圏では蛇は最悪の表象。海外のメディアが和歌を英訳した場合 とか皇女と宮内庁は配慮すべきである。

 

OED 素晴らしい辞書である。出会って良かった。

英語の一語一語がはっきりつかめる。編年編集で古い使われ方から用例つきでその語の意味が提示される。用例も的確。広辞苑より彩度が高い用例。シェイクスピアに取り組んでいたころ入手。シェイクスピアがわかった、自分の理解が可能になったと、内心しみじみ喜んだのを覚えている。

具体的に たとえば inform 最近使われる語彙

昨年は家人の重篤な病気で大病院へ何度か行った。一日病院の廊下で待って、医師、看護師さん「・・・インフォームド・コンセント・・・」 ???コンセントが重要単語とは伝わる 電源をつなぐの??? 

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ラテン語起源 in 否定 form 形 形の無い 

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8 9 あたりが今の日本的意味で 知らせる 通告する。

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読めば 形が無い から 知らせる までの変遷がわかる。informがワカル。

inform =「知らせる」であるとワカラナクなることもあり。教養ある大家の文章はラテン語文脈がながれていて・・・