高校時代、美術部をやめるころ買った本と記憶。ていねいに編集されている。この書店の「日曜大工」「日曜バラ作り」「日曜料理」「書道入門」は老後の日々にほしい本ではあるが、もはや街の本屋さんもなくなった。「日曜画家」が残っているだけでも有難いとしなければならない。
手堅い、良心的な編集。美の世界とかおおげさではなく、光や形に敏感になる と表現、良い構え。
行き届いた説明、工夫。絵具選び、画材屋さんで立ち尽くす時の指針。どんな先輩もここまで的確に説明してくれない。
手順の説明。美術部でもここまで簡潔丁寧な説明はない。出来上がりの絵もなかなか良い。
そして、この世界への考え方が明確、かつ深く納得できるもので・・
昔の本はよくできている。
さて、それでは 半世紀のち 日曜画家 をどう思うか?
高校入学で美術部へ入部(身体を鍛えるため弓道部へはいるつもりが、説明会が30分前だった美術部に行ったら教室を出られず・・)。成績急落。顧問の成瀬光男先生、当時青年新進画家「美の世界を去るのですか?」私「日曜画家とか・・」先生「フーム、日曜画家ね(評価できない という雰囲気)・・」
今思うのは やはり 専念するか しかないか 美の世界に住むか 住まないか 二択。
質は量によって規定される ヘーゲル。