読書尚友

A reading room in Nagoya

38 多胡 輝「読心術」

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多胡 輝 たご あきら KAPPA BOOKS 光文社 昭和37年

生活の楽しみ とは言えないが、虚弱体質貧血気味であった中学時代の私は一時間以上の通学で座りたい時に座席に座れた時は幸せであった。上前津大須赤門商店街の本屋で中学1年のころ「読心術」という本を買った。

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すいている車両、ある駅ですく車両を探す。これは生涯の私の習慣。3号車まで自由席。4号車のドアからはいることもひどく疲れた時は・・。座っている人、背中の様子で爆睡と下車準備完了はだいたいわかる。

多胡氏も言っているように、ひそかな読心の成果は善用して人間関係を良く保つ足しにしてきた、としたい。しかし、副作用もある。ひそかな不満も生まれる。大学院の美女才女、秀才の同窓生と列車に乗ると、たいてい一番混雑する、流れで乗る位置でギュウギュウ車両。待ち時間にいい位置に移動している私は信じられないウスノロ行為。

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昭和の小さな本屋さんの本棚は活気があった。中村汀女の「手紙の書き方」無味乾燥のメール文の姪たちに読ませたい。松本清張の「京都の旅」推理小説風の旅行ガイド? 殿山泰司「日本女地図」昔は各地で女性の魅力がちがった。今では京都へ行っても標準語、ならいいけど、外国の人?。