生活の楽しみ やはり文学。
大学生時代 受験勉強から解放され 意気込んで読んだ桑原武夫。”面白さ” という話にがっかりした。その頃は もっと原理的、理念的な提示を期待していたのだろうか。今読むと桑原という人の構えは面白いと思う。学者というより自由人。人生を論じ語りかけてくる。今の学者は専門家として現れ「この問題は私の専門ではありませんが・・・」とかあたりさわりのないことを才気あるが如くに語るのみ。今はおもしろい文学が出てこなくなりがっかり。文学の凋落。
往時の文学を追懐・・・
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文学者は自由人でなければならない。
「われわれの明日の生活に対するわれわれのインタレストを鍛え変革するのが優れた文学である。 桑原武夫」
明日への希望をみんなが持っていた時代。明日には新しい生き方。それを提示していた文学、という構図かな。昭和25年。戦前的生き方は変革されねばならず、明日には、サザエさんのようにハツラツと。