読書尚友

A reading room in Nagoya

21 禅学大辞典

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「新版 禪學大辭典」駒澤大學内禪學大辭典編纂所 大修館書店 1985年

老境となり読書にワクワクはしないのであるが、これは読んでおきたい という書物はある。シェイクスピア、これはOEDですっきり納得できる。「趙州録」これは諸橋漢和に出てこない唐末の俗語が鍵言葉であることが多い。まず「趙州録」を入手するのが時間がかかった。川崎の古本屋で発見。中身は漢文。鈴木大拙監修の書き下し文があるが、漢文同等の難読。それをすっきり解決できたのはこの禅学大辞典である。神田の古本屋で買った時に対応の店員の後ろにいた中年店員がニッコリした記憶がある。その時は意味がわからなかったが、得難い辞典であると判明。

いくつも俗語のハードルを乗り越えた気がする。一冊目の趙州録ノートが散逸し、適切な例が出せないが、最近、覿面 という語でお世話になった。

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禅門では使われた言葉 とわかる。他の用例も一覧でき勉強になる。

職場で「覿面 テキメンや」を連発する先輩がいた。関西なまり。昨年御高齢で逝去。覿面のワカルあなたは高齢者なのでしょうか。