
表装は神學 奥付は神学。全37巻 高田三郎 稲垣良典 山田晶が単独で一冊を訳しているが、なぜか17巻だけ3人がかり。
聖職者は戦争に参加して良いか、はこの17巻。

祝日に戦争をしてよいのか?ガダルカナル帰還兵の父はその点が前線で話題になっていて、アメリカ軍は休日になるとかえって大攻勢であったと言っていた。「神学大全」には何と書いてあるのだろうか?
名古屋第38師団のガダルカナル前線の将校の会話は「神学大全」の水準で敵の軍隊を査定。しかし、日本軍も12月8日開戦、12月8日は仏教では成道会(じょうどうえ)で仏陀が悟った日。仏罰必至と思われます。
「神学大全」具体的記述は・・


高位聖職者は戦って良い、というのがトマス・アキナスの判断。
着眼が易経を想起させる。大難それ自体への着眼ではなく、それに立ち向かう人と人の関係への言及。
福島の原子力発電所がメルトダウンした日、東電の社長は東京も危険と考えたのか、名古屋に逃げてみえたのは名古屋では有名な話。社長が即日福島に向かっていれば復興の様相も変わっていたのでしょうか。
・・今日の東京新聞

菅首相は「自分も行く」と言っている。「神学大全」からすれば名宰相。
戦争と聖職者の話題にもどれば・・

結論を率直に述べ、反対論もていねいに展開。ただ、凄惨な戦場に聖職者もいるべきである、とする。慎重な議論の展開である。その通りか。日本軍も慰安婦を伴うのでなく、僧侶・神父とともに行軍すべきであった。