読書尚友

A reading room in Nagoya

78 謡曲「江口」

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観世左近「観世流百番集」檜書店 平成12年

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「江口」ラストシーン 江口の君は普賢菩薩となり・・

このところ、観想/テオーリア、ものの見方考え方の諸説を考察。

アリストテレス 純粋高踏 近寄り難し。

マルクス 無敵の論客 素晴らしすぎ。20世紀の流血の争乱の震源としての罪あり。

易経 運命が見えてくる。越えられないことも見えてくる。

私など そのように思考できたとしても 暗い気持ちになりそう。

明るく 楽しく 観想したい。

能楽を居眠りしながら鑑賞、がおすすめ。目をさますと月光の川面に遊女の舞。やがて遊女は普賢菩薩であったことが現れ、白象に乗って西空へ。

この作品だけでなく、複式夢幻能という様式で世阿弥の作品の多くの特徴。ゆかりの地を訪れた旅僧が弔おうとすると、眼前に月光の川面が現れる、遊女が舞う。

(8月4日のページ参照。 三宅晶子さん著 檜書店現代語訳謡本「江口」薄いパンフですが好著。)

寿命がのびる心地となります。