読書尚友

A reading room in Nagoya

70 長谷川町子「いじわるばあさん」

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朝日新聞社 1995

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今月31日は総選挙。

昨日「趙州録」224段を読んでいたら、覿面てきめん、という懐かしい言葉に再会。

質問に答えたり大写しになると、わかりますネ。長谷川町子の政治家の見方、ユーモラス。覿面のだいご味あり。

長谷川町子の「いじわるばあさん」の視点とは?

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第2巻 巻末 幸福論

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(結論はルイスの「悪魔の手紙」に似て 赤ちゃんは幸福な一生をすごします。)

「いじわるばあさん」でやっつけられるのは、富貴の人。飼い犬をドイツ語でダンケと名付けた老人は、インテリの余裕の老後。「ダケン、ダケン(駄犬)」

長谷川町子さんの「いじわるばあさん」視点は上記1コマ目。もちろん長谷川町子さんのいつもの視点は「さざえさん」。ルイスの視点も主には「キリスト教の精髄」とか。しかし、善に強きは悪にも強いようで、長谷川さんもルイスさんも時には冷笑することもあり。

しっぽのはえた有力政治家たちを、時にはみんなで(一番上引用の4コマ目)冷笑するのがいいのでしょうか。