2024-06-16 179 白秋詩抄 北原白秋著「白秋詩抄」岩波文庫 昭和8年 水墨集 焚火 「「水墨集」は大正十二年の出版。閑寂清楚な作品群。」吉田一穂の解説より。 閑寂清楚 具体的には あたたかいぞ、あたたかいぞ、 と、ゆうてはみれど、やっぱりさみしい。 黙ってばかりいずとも、何か言え、お前も。 岐阜の山奥の母の家の庭で 私も焚火をしてみよう。 今では 都会では 禁じられた焚火。 しゃがみこめば なつかしい日本人へ。