読書尚友

A reading room in Nagoya

179 白秋詩抄

北原白秋著「白秋詩抄」岩波文庫 昭和8年

水墨集 焚火

「「水墨集」は大正十二年の出版。閑寂清楚な作品群。」吉田一穂の解説より。

 

閑寂清楚 具体的には

あたたかいぞ、あたたかいぞ、

と、ゆうてはみれど、やっぱりさみしい。

黙ってばかりいずとも、何か言え、お前も。

 

岐阜の山奥の母の家の庭で 私も焚火をしてみよう。

今では 都会では 禁じられた焚火。

しゃがみこめば なつかしい日本人へ。