読書尚友

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82 マルクス「経済学批判」

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「経済学批判」武田隆夫他訳 岩波文庫 序言

「人類の前史は終わる」

現在の資本主義社会が終わり、まったく新しい社会になってゆく。そこで人々は、能力に応じて働き、必要に応じて消費できる。

理想を語るマルクス。1859年の出版。160年前の言葉。

「哲学者たちは世界をさまざまに解釈してきただけだ。大切なのは世界を変えることだ」

新しい社会をめざして、20世紀、さまざまなマルクス主義者、革命家登場。

トルストイの「復活」カチューシャは若い革命家とともにシベリアに旅立つ。映画「カサブランカ」で美女は革命家とともに飛行機で脱出。

21世紀の今、マルクスの言葉は夢多い希望にみちたものと感じられる。