読書尚友

A reading room in Nagoya

63 竹村牧男「日本仏教のあゆみ」

竹村牧男「日本仏教のあゆみ」NHK出版 2015年

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「般若心経」の次。ここ数年で「法華経」「維摩経」を読みました。

NHKの竹村という方の放送番組6回分を三回ほど見返し。それから法華経とか読むことに。今日は維摩経について書いてみよう、と思いついたのですが(般若心経は三言語転訳後漢文、維摩経の最新訳はサンスクリット語からのダイレクト訳 を意識)、維摩経の森、法華経のジャングルに分け入る前に竹村牧男のガイドがあったことを大事なこととして思い出しました。遠くまで行けたのは、それを指し示してくれた先達あってこそ。

竹村氏 広く深い学識 温厚な人柄 仏教どの宗旨にも敬意 優れた視座は下掲の文からも窺われる。

日本仏教の特色は聖徳太子の方向性が起点。それが法華経であり維摩経。自分の中の仏教的要素の省察には大きな要因。その否定を通しての発展としての禅。

毎朝 仏壇に向かえば 日本仏教の簡潔さ(下掲) という竹村氏の言葉が想起されます。仏壇1分 座禅3分。

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