読書尚友

A reading room in Nagoya

169 R.H.BLYTH EASY POEMS

R.H.ブライス著 「イージー・ポエムズ」

北星堂 

1959年

 

この頁から伝わってくるのは・・

異郷への憧れと自宅の心地よさ

終戦まもない東京の大学の教室 ブライスさんの楽しげな声の響き

 

外国旅行が夢だったころの 

兼高かおる世界の旅 という白黒のテレビ番組を思い出す

兼高さんがエチオピアのハイレセラシエ皇帝に会って 

皇帝の御言葉 "ever onward"   

小学生だった私は それ以来 ever onward  を座右の銘にしました

 

国際化 は夢の実現 と思っていましたが

国際化して 武器は世界にあふれ エチオピアも暗黒の紛争地域をかかえ

日本にも外国人観光客が押しよせ 盆栽つくりも坐禅も真剣にやっているのは外国人

 

ブライスさんの本を手にとると

1950 60年代の日本がなつかしくなります

ゆったりした強弱のリズムのイギリス英語の世界

今は アメリカ英語や せわしいだけの上手な日本人の英語があふれていますが・・