読書尚友

A reading room in Nagoya

73 フルトヴェングラー「音と言葉」

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W.Furtwaengler Ton und Wort フルトヴェングラー「音と言葉」芳賀 檀 訳 新潮社

ブライスさん 最終回 バッハ

まずフルトヴェングラーとは

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神話的名指揮者 1886-1954

ブライスさん 鈴木大拙 と共通点 科学主義批判 

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ブライスさんとは音楽的に同時代の人。百花繚乱の時代。

まず、フルトヴェングラーの議論を要約すると、

音楽で美しい心を取り戻そう

次、ブライスさんとバッハについて

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静かで生命感にあふれ、

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もっとも人間的な人間。

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宗教的核心があり、それが力の源泉。

そんなバッハに日々接していた。

ブライスさんが愛した 詩(言葉)と音楽(バッハ)の関係は?

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フルトヴェングラーによれば恋愛的同棲。聖書の言葉と音楽は共鳴する。

ブライスさんも バッハを聴いて美しい心。詩も同様に天国へ行けるように朗読。俳句の中に詩的、音楽的に純粋なものを観ていた、と私は考えます。

ブライスさんのバッハ観は言葉にすれば、上掲のフルトヴェングラー的であったと考えます。

 

以上 ブライスさんについて 第5回/最終回でした。

明日はルイスの書簡体小説に和して、三島由紀夫書簡体小説を考えてみたい。

B プラン ルイスの「悪魔の手紙」の後、ピアス「悪魔の辞典」悪魔という発想の検討。西川正身訳は「デイジー・ミラー」とか 好きです。

C プラン 悪魔はやり過ぎ。長谷川町子「いじわるばあさん」。

どうしましょう。