読書尚友

A reading room in Nagoya

96 カトリック要理

カトリック中央協議会カトリック要理」中央出版 昭和35年

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前回 昨日はカトリックの教理を学び、修道女となった渡辺和子さんの著書について。今日はカトリック系寄宿中学に入学しながら中退して家に帰ってきた姉の本について。

その学校は川崎、登戸にその年に開校。姉は一期生として入学。姉も母もはじめはそう乗り気ではなかったが、親友の K さん、キタちゃんのお母さんが大乗り気となり、にわかにキリスト教に改宗。一生懸命手をあわせるけど、それが仏式で笑いをおさえるのが大変。一緒に受験することとなる。下見で行った早春の登戸は原っぱのひろがる農村風景、昨年この学校の生徒たちが登校のバス停待ちの時に暴漢が襲い負傷、というニュースでは登戸も都会となり、学校も有名校となっているようであった。

姉が中学2年の冬だったか、退学したい、とのことで、父がグッと考えているのが伝わってきた。カナダの教会系でフランス語の世界。校長はリタ・デシャエンヌさん。第一報、名目上の理由は、フランス式の食事があわず、栄養失調。夜駅に迎えに出たが、太っているように見えた。食後部屋にもどってみんなでインスタントラーメンの麺をかじって飢えをしのいだ、とのこと。修道院式の粗食はすごかったのか? 60年後姉に聞いたら、風邪をひいたりした時のお料理はそれはオイシイものだったヨ、との答えであった。

帰宅引っ越し荷物の中に、本がひとかたまり。私はこの「カトリック要理」が欲しいと言った。ミッションスクールの教育の生命。譲ってはくれまい、と思ったら、「フランス語の本もあげるよ」と投げるように渡してきた。

キリスト教系の女子校というのは不思議 と思える。敬虔な母たちの母校。(結婚して夫の家の様々な仏教宗派に適応する方法が書いてあるはず 敬虔の不思議)どんな教育内容か? この「カトリック要理」の内容や如何に。へたな要約はやめて最初の3ページを掲載。

第1ページ 中学生の修学の心得 

第2ページ 人生かくあるべし

第3ページ 信仰とは何か

神の啓示は誤りがない真理か。まずまず、菅総理や安倍元総理の言動より良いもの でしょうか。

装丁が痛んでいるので、買い替え、キリスト教系の本屋で聞いたら「このての本は出版されなくなりました。鹿児島で出しているそれが内容が近いです」。カトリックとは普遍的という意味で地球上どこでも同じ戒律 のはずですが 昨今 統一はむつかしい と解釈。地域的に南米の最貧国のカトリック神父の要求とヨーロッパの神父の信念は折り合えない らしい。このところ教皇選挙が欧州系と南米系で難航。今の教皇は南米アルゼンチンだけど欧州的な知性 かな。時代的にも良妻賢母とか タリバンにも考えてもらわねば。

とにかく 貴重な本な 思い出の本なのです。