読書尚友

A reading room in Nagoya

147  直木三十五 文壇諸家価値調査表

文芸春秋大正13年11月号

直木賞の直木三十三(のち三十五)作成

高い評価の芥川龍之介 未来97点 ノーベル文学賞の川端 未来72点

世評は世評。大正13年の雑誌読者は頷いたのでしょう。

好きな女 吉原、淫売 というのも何ですが 素人 向かいの娘 というのもね・・

資産 という項目が お宝鑑定団的に興味深い。骨董、酒、不良性。喧嘩、手下。

TV番組は骨董鑑定であるが、酒格、不良性、喧嘩の鑑定番組も見たい。資産としての手下、清水の次郎長は講談にあるが、マッカーサーにはどんな手下がいてどう動いたか知りたい。

文士というのはどんな人種か 大正時代の文芸春秋は率直に伝えてくれる。

出版資本の化身であった菊池寛、現代文芸の劣悪さを示す直木三十五 このあたりを見てから近現代の日本文学散策を始めるべきであった。